長さで変わる美しさの印象
大前提として、ジュエリー・アクセサリーはファッションの一部であり「好きなように身につける」ということが最も重要です。「フォーマルであるべき」と固執しすぎれば、ジュエリーを心から楽しむ事ができないかもしれません。とはいえ、実際には冠婚葬祭の大事な行事で用いられる事が多く、マナーを守る上でも「フォーマルにおける正しい装用」を理解しておく事は大切になります。 ここでは、実際に日々わたしたちが確認するチェックフローに従って、真珠のネックレスの正しい長さの合わせ方などをご案内いたします。
標準着用位置を確認
まずはネックレスが落ち着くポイントを探ります。前め・後ろめにご着用された状態では正しいフィッティングにならない可能性が高くなります。ネックレスが落ち着くポイントは様々ですが、一般的には下記の写真のように少しクラスプ(金具)がネックレスラインよりも下がっている程度が標準的です。金具の位置を合わせましたら、ネックレスが自然に描く弧に合わせてトップの位置を真ん中に合わせます。



最適な長さを知る
一体どのような長さがフォーマルにおいて最適な長さなのでしょうか。わかりやすく長さを変えて撮影した以下の4枚の写真を見て、最適な長さのイメージを掴んで頂ければと思います。下記の写真では、下の写真になるにつれ徐々に長さが長くなっていきます。それぞれの写真が一般的にどのような長さなのかをコメントしています。
短めの例

短めの長さの例です。首の付根ぴったりに沿う長さとなります。
一般的には短い印象となるものの、ウェディング等ではあえてこの長さで装用されることもあります。一概にNGとなる長さではありませんが、一般的にはもう少しゆとりをもった長さで仕上げさせていただきます。
最適な例

ほどよい最適な長さです。
最適な例

上の写真よりも若干長めの、ほどよい最適な長さです。タートルネックの上からでも適度な長さでお召し頂けます。
長めの例

長めの例です。ネックレスの孤が「U」の字のようになっています。長いとだらっとした印象になり、フォーマルの装いとしても調整が必要です。
写真ごとのコメントにもあるように、2枚目・3枚目あたりがほどよい長さです。では、身体のどのような部分を基準として長い・短いの判断をすべきかを説明していきます。
チェックポイント
首周りの特徴を起点としてネックレスの位置を相対的に見て、長さの良し悪しを見定めます。チェックポイントは主に以下の3点です。
- 首の付根からネックレストップまでの距離
- 鎖骨にかかる珠の個数
- ネックレスの描く孤の形
その1 首の付根からネックレストップまでの距離
首の付け根から離れれば離れるほど、当然ながら長い印象になります。かといって付け根ぴったりに沿う長さは窮屈で短い印象になるため、そのバランスが重要です。

この時、単純に「距離(cm)」で見るのではなく、ご着用頂いている真珠の「珠」が何個分入るかという観点で見ます。なぜなら、大きい珠/小さい珠によって印象が異なるため、絶対的な距離では定める事が難しく、真珠の大きさとの相対的な距離が印象を決めるにあたって大切になるからです。このとき、付け根からネックレストップの間に「1〜2珠ほど」入る距離感が「長すぎず・短すぎない」適度な長さであると考えています。(個人差はあります)


以下の写真のように、3〜4珠以上間隔があいてしまうような場合には長い印象となります。フォーマルの装用には不向きな長さのバランスになりやすいので、調整が必要です。

以下の写真のように、付け根ぴったりに沿う長さではやはりやや窮屈な印象を与えてしまいます。

首の付根からネックレストップまでの間に1〜2珠入る程度が、短すぎず・長すぎずの長さの目安ですので、ぜひご参考ください。
その2 鎖骨にかかる珠の個数
そしてもう一点が、鎖骨の間にかかる珠の個数です。長さの印象はここでも大きく左右される場合があります。ただし、鎖骨の位置、大きさは個人差が大きく、鎖骨同士が離れている方・鎖骨が下寄りにある方など様々です。特に鎖骨が目立つ方には、一つの目安としてご参考ください。
鎖骨がはっきりとしている方の場合には、「適度に鎖骨にネックレストップがかかる」という印象を大切にしています。この時、主に鎖骨の間に6〜8珠程度入るくらいが適切であるケースが多いと考えています(標準的な大きさの珠の場合)。しかし明確に「何珠入るのが最適」というのは、鎖骨の位置等の個人差によって左右があるため定めづらい部分ではあります。真珠の大きさによっても左右されます。
鎖骨よりも明らかに上部や下部にネックレストップがきてしまうことなく、鎖骨と鎖骨の間にネックレスのトップがかかっている程度が理想です。こちらも写真例と合わせて説明いたします。
鎖骨より明らかに上部の例

ほどよく鎖骨にかかる最適な例①

ほどよく鎖骨にかかる最適な例②

鎖骨より明らかに下部の例

前述したように、鎖骨は個人差が大きいため、全ての方にとって万能で最適な基準ではありません。
考え方としては、「まず首の付け根から適切な距離を取り、その上で鎖骨とのバランスを見て最終的な微調整をする」というステップで、長さの判断を行うのが最善です。
その3 ネックレスが描く孤の形
チェックポイント3はネックレスが描く孤の形です。長さ調整を行うことの目的は、「ネックレスが美しい孤を描くようにすること」にほかなりません。美しい孤を描くネックレスこそが、お客様の首元でより一層美しい印象を放ちます。
これまでにご紹介した調整方法で最適な位置を掴んだら、それが美しい孤を描いているかを再度チェックしてください。首の付根に沿えば沿うほど直線的な孤になり、長ければ長いほど「U」の字のようなだらっとした印象になります。美しく円を描いているような孤が理想的です。

上の図では、美しく円を描いている孤を濃い赤線で表現し、直線的になってしまっている部分や「U」の字になっている部分は薄い赤線で表現しています。
短さについて
フォーマルな装いにおいて「長い」という印象は確実に避けるべきではありますが、「短さ」は答えが難しいところです。つまるところ「好み」によって決まる事も多いのが実情です。上記で紹介した最適な長さというのは、「長すぎず・短すぎず」という中庸的な長さのフィッティングとなります。洋服で言えばルーズでもタイトでもない「レギュラーフィット」に合わせたものです。
真珠の場合、仮に短くしたとしても「失礼」「だらしない」という印象になる事はありません。過度な短さによって首の付け根よりも上になるようなフィッティングはファッション性が高くなり着用シーンが限られますが、付け根に沿うような長さはウェディングなどでもよく用いられます。
よって、普段よりタイトめなお洋服などをお好みの方におかれましては、通常のフィッティングでは「長いかも?」とお感じになられる事も多々あるかと思います。
その場合には、お客様のお好みの具合に応じて短く仕上げることは問題ありませんので、ぜひご安心してご自身の好きな長さでお召しください。
短くする限界値としては「首の付根ぴったり」といえます。そこまでの範囲において、どの程度短くすべきかについては、以下の2点も参考にしていただくと良いかもしれません。
お洋服とのバランス
体型とのフィッティングの他、お召し物とのバランスも考慮する必要があります。
ネックレストップが隠れてしまう
襟元のデザインによって、ネックレストップが襟の内側へ入り隠れてしまう事があります。何度直しても気付くと自然に内側へ入ってしまうような長さの場合には、お直しの必要性があると言えます。基本的に短くできる場合には短くしますが、難しい場合には長くする事もあります。いずれにせよ、そのお召し物の着用頻度や隠れ具合の兼ね合いにもなりますので、必ずしもお直しの必要性があるというわけではありません。

タートルネックの上から着用する
冬になるとタートルのニット等をお召しになる方も多いかと思います。真珠ネックレスとタートルのお洋服との合わせ方も、よく見かけるコーディネートの一つです。
この場合、元々のフィッティングが首の付根に沿うほど短く仕上げていると、非常に窮屈な見た目になってしまう可能性があります。日頃から冬にはタートルをお召しの方や、そのような合わせ方を想定されている場合には、通常のフィッティングの範疇においてやや長めにおさめておくのがおすすめです。上記で紹介している写真例でいえば、首の付根から2珠分程度空く長さが最適と言えます。
お仕事で日々ご使用される方や、大事なウェディングでご使用予定の方など、お召し物と合わせることの重要性に応じてぜひご検討してみてください。
調整方法
長さの調整方法は以下のリンクで紹介している通り、珠を「足す」または「外す」ことで細かな調整が可能です。
ただし、日常的なお洋服とのバランスなどは、ネックレストップを手前に引いたり、金具をひっぱって後ろめに着ける等して、その都度具合を調整していただく方法も問題ございません。

身長・体重が同じでも長さの印象が異なるのはなぜ?
同じ身長体重くらいなのに、長さが長く見える方がいらっしゃれば、短く見える方もいらっしゃいます。なぜ、ほぼ同じ体型なのにそのような差が起こるのでしょうか?意外なポイントをご紹介します。
鎖骨の位置
前述したように、鎖骨の位置から人は無意識に長さのバランスを測ってしまいます。鎖骨の形は千差万別であり、同じような体型の方同士でもその位置・形の差によって、ネックレスの長さの印象が異なってきます。
肩の形
意外な点では肩の形が重要です。肩の形は標準的な形の他に、「なで肩」「いかり肩」があります。なで肩の場合、ネックレスラインが左右に落ちやすくネックレストップが上に上がるため、短く見える事に繋がります。対照的にいかり肩の場合、ネックレスラインは左右に落ちずにトップが下に下がるため、長めに見える事につながります。このような肩の形の差によって印象が変わります。
首周りの太さ
当然ながら首周りの太さもダイレクトに影響します。同じような体型の方同士でも、首周りの太さが測ってみると1〜2cm微妙に違うといったことはよくあります。ネックレスラインはたとえ1〜2cmの違いでも見た目に大きな違いになる事もありますので、単に身長体重などが同じでも印象が異なるのはこのためです。
さいごに
いかがでしょうか?長さは美しいネックレスをさらに美しく着こなすための非常に重要な要素です。皆様がご自身にとって最適な長さでお召いただけますようGENERAL PEARLにおまかせください。
細かく長さについてお伝えさせて頂きましたが、弊社ショールーム並びにリモート相談で長さのフィッティングを随時承っております。弊社製品はご購入後30日間の長さ調整無料期間もありますので、ぜひご利用いただけましたら幸いです。