キーワードは「経年変化」
「将来買い替えることなく、一生物として購入したい。」真珠を購入されるお客様にとっては、とても重要な選び方の一つだと思います。では、そのためにはどのような商品選びをすれば良いのでしょうか。真珠を購入する際には、サイズと品質という2つの要素を深く検討していただくことになります。「小さいサイズを買ってしまえば、将来大きいものが欲しくなるかもしれない。」「品質が低いものを買えば、将来さらに綺麗なものに目移りしてしまうかもしれない。」そういった点を深く考慮しながら、最終的な一本を見つけて頂きます。しかし、GENERAL PEARLが考える長く使える珠の大切な要素は、サイズや単純な品質とはやや異なります。キーワードは「経年変化」です。
経年変化の強さ
一つの真珠製品を長くご愛用頂くために重要な品質要素は、耐久性の評価となる「経年変化への強さ」です。 数ある宝石のなかでも、残念ながら真珠は劣化する宝石です。劣化とは、テリの鈍化や真珠全体が黄色みを帯びる黄変といった現象を指します。時間の経過とともに購入した時点の美しさは次第に衰えていきます。
※なぜ真珠の劣化が起きるのか?という点については、こちらのページにて詳しく解説しておりますので、本ページのを御覧頂いたあとでぜひお読みください。
品質が劣化することは避けられないものの、その劣化度合い・速度については品質によって変化します。5年以内に黄変してしまうものもあれば、何百年と変化せずにその姿を保ち続けている珠もあります。
このようにアコヤ真珠には耐久性があり、当社ではそれを「経年変化の強さ」と呼んでいます。
末永く真珠製品をご愛用して頂くためには、経年変化に強く、購入時の美しさをより長くお楽しみいただけることが大切です。 しかし、実際には経年変化に強い真珠をお求め頂くことは簡単なことではありません。
経年変化の強さと市場の流通
当社では、アコヤ真珠の耐久性を示す経年変化の強さを【弱・中・強】の3段階で評価しております。 【弱】の場合には5年程度、【中】の場合には5年から10年程度で真珠表面色の黄変化やテリの鈍化が見られます。そして世に流通するアコヤ真珠ネックレスの85パーセントは、【弱・中】に該当します。【強】と言い切れる珠質については、市場全体の約15%程度しか存在しません。
【弱または中】の評価のアコヤ真珠は一見すると安価で見た目の良いお品物となりますが、一生ものとしてご検討いただいている方にとっては、ご使用の頻度に関わらず、酸化による経年変化が大きく見られるため、結局将来的に買い替えなどのリスクのあるお品物となります。
約85%、つまりほとんどの真珠が色が変わるというのは悲しい現実ではありますが、「購入時からわかっていた」場合と「購入時には知らなかった」場合とでは、その後に受ける印象が大きく異なるはずです。 少なくとも、購入時点においてその真珠がどのような経年変化の特性を持つものなのかをお客様が知っておくことが大切と考え、当社では経年変化について積極的に発信を行っています。
経年変化に弱い珠そのものが悪いわけではありません。なぜなら前述したように、約85%の真珠が【弱・中】の評価となるため、市場の大半の真珠がそうであると言えます。問題なのは、経年変化について正しい説明がない事と言えます。強くない真珠を強いと紹介したり、気軽に「一生物」という販売文句を使用することが、お客様に誤認を与えてしまいます。
経年変化に弱い真珠は見た目が良く見える?
別ページで紹介している経年変化に弱い珠質の例でも挙げている通り、調色過多の珠は一見するとキレイなピンク味を帯びており、高品質な珠であるように錯覚してしまいます。こういった見るからにピンクのキレイな発色をしている珠は、一般の消費者様の目から見ても綺麗に見え、販売者からもオススメがしやすい珠となり、経年変化に強いという特性よりも優先して扱われやすい傾向があります。
経年変化の評価は価格に直結する要素となることから、【強】の評価を持つアコヤ真珠は【弱】の評価のお品物に比べ4割程度価格が高くなります。 本来ではテリ評価・キズ評価・表面色評価・経年変化の強さなどの品質評価に偏りのない品質バランスであることが理想ですが、もちろん価格そのものが高くなることから、やはり市場全体の多くでは「テリ評価>キズ評価>表面色評価>経年変化の強さ」の優先順位で真珠をお選びいただく形が多く見受けられます。 その結果、やはり経年変化に弱い真珠はより積極的に店頭に並び、お客様のお手元に届きやすくなってしまいます。
GENERAL PEARLが重視すること
当社では、経年変化に重きを置いた選別を行い、【強】の商品を中心的に販売をしております。当然ながらお客様のご予算などに合わせて中の範疇の商品もご案内させて頂いておりますが、その際には必ず経年変化の特性を包み隠すことなくお伝えしています。そういった点をご理解いただくことが「信頼」のあるべき形であると思ううえ、真珠そのものの性質や品質を知って頂くことで、深い真珠の世界を楽しんで頂くことにもつながると考えております。
中には色が変わっても良いとお考えになられているお客様もいらっしゃいます。加齢とともに変化する様子を楽しむという考え方もまた、一つの真珠の楽しみ方なのだと感じております。
真珠選びには様々な品質要素を検討して頂くこととなりますが、長く使える珠という観点から「経年変化への強さ」に着目していただき、引き続きぜひご検討頂けましたら幸いです。