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真珠のメンテナンス

末永くご愛用いただくために

真珠を長くご使用いただくためにも、真珠についての正しい知識が必要不可欠です。 ただし、世の中には誤った情報が溢れており、余計な不安を抱え、無駄なメンテナンスに時間や費用を割いてしまうことも少なくありません。 今回は真珠の正しい知識と共に日頃の使い方・メンテナンスにおけるポイントをご紹介していきます。

真珠は弱く脆いのか

よく聞く事といえば「真珠はデリケートな宝石」ということ。しかし、結論から言えば真珠は脆くありません。脆く欠けやすいといった認識は間違いの一つです。鉱物の硬さを表す指標のモース硬度では、真珠は歯と同様の硬さを有しているとされています。鉱物としては硬い部類には入らないものの、人間の歯が簡単に欠けたりしないように真珠も日常使いの範疇で傷がついたり欠けたりする事はありません。「机に置く」「床に落とす」「踏む」といった日常で起こりうる軽度の事故では、真珠が損傷する可能性は低いと言えます。

しかし特性上、刃先のような硬く尖ったものとの接触には弱い傾向があります。日常生活のなかではあまり考えづらいシチュエーションではありますが、そのようなものによる衝撃が加わった場合、線傷等がついてしまう可能性が高いのでお気をつけください。

真珠は一体何に弱い?

汗、皮脂に弱い?

汗・皮脂そのものが真珠層を傷める事には繋がりませんので「弱い」ということはありません。しかし、物理的に汗・皮脂が真珠表面に付着している場合、せっかくの美しいテリや干渉色の発色の妨げとなります。また、汗・皮脂に含まれる汚れが真珠表面に付着した状態で長期間放置してしまうと、色素が真珠層内部に沈着してしまう可能性が考えられます。よって、汗・皮脂などはご使用後にしっかりと拭き取っていただくことが最善です。汗には塩分や酸性の性質も含まれていると考えられていますが、成分濃度からしてそれらが大きな影響を及ぼすこともございません。

熱・酸性に弱い?

真珠層を形成する炭酸カルシウムは高温(120度以上)と酸性に弱く、一度破壊されると復元することができません。ただし、日常生活で120度以上の高温にさらされる事はあまり考えづらいと思われますので、ご心配されなくても問題ありません。また、酸性といえば洗剤等がまっさきに考えられますが、石鹸や洗剤などが短時間付着した程度では炭酸カルシウムが破壊される事はありませんので、ご安心ください。つまるところ、熱・酸性に対して「弱いか強いか」の2択においては「弱い」と言わざるを得ませんが、日常の使用にて起こりうるレベルでは全く問題ないと言えます。

水に弱い?

これも「弱い」というのは間違いです。そもそも、真珠は海水の中で造られるものですので、水が真珠層を傷めてしまうということはありえません。水が蒸発時に真珠層がダメージするという説もありますが、科学的根拠がありません。ただし、水といっても水道水、純水、海水と様々なものがあります。水道水はミネラルや微量の塩素を含み、度重なる付着や放置などによってそれらの成分が真珠表面に固着する可能性は考えられます。

そして、製品全体を考えた場合にも同様です。クラスプ(留め金具)、ワイヤーなどは金属でできているため、金属部分の錆びや変色・腐食を招いてしまう可能性があります。

そのような理由からも、やはり水分全般はしっかりと拭き取って乾燥させる事が重要です。ただし、前述の通り水自体が真珠層を破壊するとは考えられていませんので、過度にご心配頂く必要はありません。

その他日常生活で付着する可能性があるもの

汗・皮脂等のほか、ヘアスプレーや化粧品等も自然と付着します。ハンドクリームを塗った手で真珠に触れれば、真珠表面にもクリームが付着します。

無意識のうちに真珠表面はあらゆる汚れを含んでいきます。前述のようにそれらの汚れがすぐに真珠層に影響せずとも、放置すると後戻りできない汚れとなる可能性も考えられます。真珠表面の日頃のクリーニングがメンテナンスの大きな鍵となります。

プロが薦める真珠のメンテナンス

「拭く」という事が最大のメンテナンス

金やプラチナ等の金属の場合、傷がついた場合には「磨く」ことで元の輝きに戻すことが可能です。しかし真珠は研磨によって新たな表面を出すような加工はできず、ひとたび傷や変色によって損傷してしまった場合は、残念ながら元に戻すことが難しくなります(表面的な汚れの場合には落とせます)。

そのため、何よりも真珠層を破壊しないための予防策が肝心です。その予防策として最も簡単かつ効果的なのが「ご使用後のひと拭き」に他なりません。弊社ではご購入品全てに専用のマイクロファイバークロスをお付けしておりますので、真珠全体と金具をすべて拭いていただく事が可能です。マイクロファイバークロスがお手元にない場合、メガネ拭きなどでも代用可能です。ただし、市販されているジュエリークロスのような専用クロスはご使用になりませんよう注意してください。ジュエリークロスの多くには研磨成分が含まれており、真珠表面を傷付け、金属のメッキを剥がす可能性があります。

拭くときの注意点としては以下の通りです。

ネックレス:ネックレストップからクラスプ(止め金具)に向かって拭いてください。逆方向から拭いてしまうと、ネックレスの構造上、ワイヤーが端から飛び出てしまう可能性がございます。拭く際には、引っ張るようにではなく力を入れずに揉み込むように拭いてください。

ピアス・イヤリング・ペンダント:基本的に金具と珠は、金具側に立てられた一本の芯に真珠を挿して接着剤で固定しています。金具と珠を相反する方向へねじるような力が働いてしまうと、珠が金具から外れる恐れがありますので、力を加えずに全体を拭いてください。同じく、金具から珠をひっぱるような力も珠が外れる原因になりますので、ご注意ください。

保管方法

さいごに保管方法についてです。多くの方がケースに入れて保管されるかと思いますが、最近はジュエリー用のトレーやスタンドなども多く売られており、それらを利用してインテリアとしても楽しまれている方もいらっしゃるかと思います。

真珠の場合、蛍光灯の光や太陽光に長時間さらされてしまうと真珠層の変色の原因になります。そのため保管の際には日差しや蛍光灯の光に当たる場所を避け、かならず暗所に置いていただくことが大切です。そのためにも、必ずケースに入れて保管されることをおすすめしております。

また、真珠は水分を真珠層内に含んでいます。水分が干渉色やテリの発色にも影響しているため、乾燥した状態よりもある程度の湿度がある状態の方が保管には向いています。まれに乾燥剤などと一緒に保管されているというお話を伺うことがありますが、必要以上に乾燥させることは良いことではありませんので、乾燥剤等のご使用はお控えください。

さいごに

いかがでしたでしょうか。この記事を機に新たな発見があれば幸いです。また、不安に思っていた部分が少しでも晴れて、真珠を少しでも気軽にご使用いただければと思います。ぜひ、一つの真珠を大切にしていただき、末永くご愛用ください。